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[5周年特別企画 21] 10年後

「10年後」(thanks to Odacchiさん)

10年後というと、私もいよいよ40代に突入してるんだな。
何してるかな。生きてるかなぁ。

したい、したくないに関わらず、あんまり長生きしないだろうから、生きてないかもしれないし。
なんて、思ってるけど、さすがに、あと10年しないうちに死ぬというのは、あんまりいい感じはしないね。
昔、私が子供の頃、うちの母親は、

私、40歳で死ぬから。

と、断言してたな。
そういう親も親なら、私は私で何の疑問もなく、そうかぁ、と思ってたけど。

10年、という年月は、そうだな、それこそ10年ぐらい前は、ずっと遠い、長い年月だと思ってたし、その、さらに10年前は、10年後なんて、今思えば、永遠に来ないぐらい先のことだと感じてた気がする。
でも、今10年後、というのは、必ずやってくるもので、それも、想像以上に早くやってくるものだと、分かっている。

そして、その10年分の変化、というのは、何もしなければ、期待するほど大きなものでもないし、逆に、考えもしないような状況に陥ってることもありうる。
未来は必ずしもバラ色ではないし、同じように、真っ暗闇でもない。

そんなことを踏まえつつ、で、自分はどうなってるか、とか、社会はどうなってるか、とか、その辺になると、正直分からない。

社会のこと、ということになると、ちょっと話が広がりすぎるので、自分のことに限定するけど、ひとつだけ確かなのは、今と同じ生活ではありえない、ってことだね。
どうなるかわからないけど、10年後も父親と仕事をしているというのは、想像しづらい。父親が元気でいてくれるに越したことはないけど、かといって、今と同じように仕事をしているとも思えないし、また、それだけの体力や気力があるにしても、今と同じように会社を維持できるかどうかは、やっぱり疑問ではある。
そういう意味での転機は、この10年のうちの早い段階で必ずあるだろうし、早ければ、今年にでもあると思っている。
そのときに、何をしたいかという問題は、常に私の中にはあって、その辺はもう少し、詰めていかないといけないけど、10年後には、しっかり自分の足で立っている、という感触があればいいと思う。

それから、両親のこと、というのもあって、やっぱり二人姉妹の長女、ということになれば、親に何かあれば、面倒を見なくちゃいけないだろう、という意識もある。
10年後、できれば、元気でいてもらいたいけど、そうじゃない可能性というのは、私以上にあるわけで、そうなったときに、今のままでは支えきれない、という自覚もとりあえずはあるのね。だから、そういう意味でも、ある程度生活の基盤をしっかり作っておかないといけないよなぁ。

あとは、何? あぁ、結婚か。
これは、何にもまして分からないや。
母親はしみじみと、年とって独りはさびしいわよ、と、ほんとに気がかりらしくて申し訳ないんだけど、こればっかりは、ねぇ。

って、どれひとつはっきりしてないな・・・。

まったくもって、10年後のことは何一つはっきりとしてないけど、今度の10年間は、これまでの年月が無意味じゃなかったことを自分自身に証明する必要がある、と思っていて、それができないと、その先の年月をきちんと生きていけないような気もする。
そのために、今まで避けてきたことにもぶつかっていかなくちゃならないだろうし、ぶつかっていけるだけの状況を作っていくことも必要で、ここ1、2年で、それが整えられれば、10年後には笑っていられるんじゃないかと思う。

そのために、今しようとしていることは、出力の方法を変える、ということ。
同じ考え方から導き出される行動は、必ずしもひとつではなくて、同じ考え方から正反対の行動が導き出されることもある。
たとえば、思いは言葉にしなくちゃ伝わらない、という考えがある場合、「だから仕方ないと諦める」のも、「だから言葉にしてみる」のも、純粋に論理としてみるなら、間違ってはいないけど、行動としては真逆になる。
どちらが常にいいとか、悪いとか、そういうものじゃないけど、自分がそうしようとする判断と、別の判断が同じ考え方からできるかどうかを考えることは、今までの自分の行動パターンを崩すには、いいきっかけになるんじゃないかと思う。

あとは、素直になる。
最近ちょっと、精神的に妙なねじれを起こしてて、それで勝手につらくなってたことに気づいたとこがあってさ。表層だけで、自分を変えようとしちゃダメだね。
つまり、こうありたい自分というのがあって、だけど、そうではない自分がいて、そうではない自分を無理やり矯正しようとしてた部分があったのかな。意識的には、そういうつもりはまったくなかったんだけど、結果としてはそうなってたんだね。
だから、素直に、っていうか、なんていうんだろ、たとえば、好きな女の子に意地悪しちゃう小学生の男の子は、その段階で、スカートめくりとか、きちんとしておいた方がいいとか、そういうことね。いや、別に、私はスカートめくりとかしないけど(当たり前だってば)。
うーん・・・自分の気持ちの流れに沿って、進んでいけたらいいのかなぁ。

そうやって、試行錯誤しながら、自分と仲良くなって、10年後に笑えてたら、それでいいかな。
そうなるようにやって行こうかね。

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2005年12月29日 15:29に投稿されたエントリーのページです。

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