代々木第一体育館にて、安室奈美恵ライブ。
7月にチケットを確保して以来半年以上、ようやく当日になった。
安室さんはすごかった。
途中のMCなし、曲中の煽りもほとんどなし、ひたすら歌って踊る、エンターテイメントショー。
その体力だけでも脱帽なんだけど、もちろん歌も踊りも魅せてくれる。
BEST FICTION というツアータイトルにふさわしい演出もあるし、さすがの一言。
そして、スーパースターって、こういう人のことを言うんだろう、っていう観客の熱狂ぶり。
彼女が笑顔を見せるだけで、客席から悲鳴が上がるんだよね。しかも、半分声にならないような感じ。
上着を脱ぎ捨てた、ターンを決めた、一挙手一投足に悲鳴とため息とどよめきの嵐。
手なんか振った日には、その視線のライン上にどよめきが走る。
私の後ろにいた女の子たちが、また特にファンらしく、大騒ぎ。途中興奮しすぎて、叫んでるのか歌ってるのか分からない状態になってて、「さ、酸素が・・・」とのたまわってた。そりゃそうだろう。
どこかで一人二人失神してたんじゃなかろうか、とか思ってしまった。
ま、気持ちは分からなくもない。
なんていうか、彼女はある種のツンデレよね。
観客なんか目に入らないぐらいの勢いで、クールに踊ってたかと思えば、一転あの笑顔でしょ。
うれしくなるわ、そりゃ。
ほんとしゃべらないんだけど、最後にありがとうとかちょこっと言うのね。
で、その流れで最後の最後に笑うんだけどさ、これが10代の頃のイメージのまんま。
なんだろうね、あれは。
もちろん、年を重ねてきた重みってのはあるんだけど、それでもなおあの笑顔ができるってすごいと思う(また、すごい、なんて言葉を使ってしまった)。
もともとの顔の造作とかもあるかもしれないけど、それもスターの資質だよね。
しかし、ほんと歌も踊りもファンを熱狂させる何かも、彼女のパワーに呆気にとられたライブだったなぁ。
もちろん楽しんだ上でね。