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ラストラン

酔っぱらってるので、ちゃんと書けるかどうか分かりません。

って、しょっぱなから言い訳で始まるってのも、どんなもんかと思う。

今日、うちのランサーを手放してきた。
この11月いっぱいで実家に戻ることになり(そのことについては、また書くと思う)今年は車検なので、あれこれ考えた結果。

11年。ある意味、どんな友達よりも、家族よりも、長い時間を過ごした”相棒”だったと思う。

その”相棒”と別れるにあたって、昨日(23日)最後のドライブに出かけてきた。
最初は近場の温泉にでも友達と行こうかと思ってたんだけど、声をかけた友達が用があるとのことだったので、こりゃひとりで別れを惜しめ、ということだと思って、ひとりで行くことにした。
ひとりで行く、ということになれば、結局行き先はひとつしか思いつかなかった。

松本。

とは言っても、車検も保険も25日で切れるので、ラストドライブに出かけられるのは、今週末のみ。しかも、廃車にするつもりでディーラーに話をしたところ、買い取り業者に一度聞いてみた方が安上がりですむかもしれない、との話。となれば、残された時間は土曜日のみ。
ってことは、日帰りか。でも、風邪も治りきってない。

・・・まぁ、最悪泊まるか。

なんてことで、前日は眠りにつく。
が、朝9時頃目覚めて、思いついた。今って、観光シーズンじゃね?

渋滞情報を調べてみたところ、中央道何十キロとかの渋滞中。

・・・どうする?

で、思いついたのが、いっそのこと時間遅らせれば、渋滞も緩和して、到着時間そんなに変わらないんじゃないか、ってこと。

なんだかんだで、結局出発が12時頃に。

ランサーのラストランで、松本に行くとなれば、会わなきゃならない人がいる。
ダメもとで、メールを送ってみると、夜勤前なら時間があるとのこと(その友達は看護士をしてる)。
俄然、テンションが上がる。

その友達は、サークルの同期で、ランサーに乗り始めた頃命がけで(?)助手席に乗り、運転で精一杯な私のためにナビを務めてくれた、おそらくもっとも多くランサーの助手席に座った人。
うちの大学は4都市5箇所にキャンパスがあるんだけど、彼女と私は同じ松本にいて、しかもひとつ上の女子の先輩が誰もいなかったとか、2人とも留年して結局一緒の年に卒業したとか、そんな話はしたことないけど、私としては他の同期よりも、より同志という感じが強い。
その彼女と、何年ぶりかっていうぐらい久しぶりに、それもこの機会に会える、というのは、ものすごく感慨深い。

目論見どおり、多少渋滞の箇所は残ってたものの、16時ぐらいに松本に着く。
友達とは17時半頃落ち合う。

で、普通にファミレスでご飯食べて、あれこれ話す。
来年は千葉県に引っ越してくるつもりらしい。なぜ千葉かというと、成田空港に近いから、だって。
その発想とか、しゃべり方とか変わってなくてうれしい。サークルの同期はここのところ出産ラッシュなんだけど、その中で2人だけ独り身だってのも(だいぶ意味合い違うけど)、ちょっとホッとする。

結局、その友達とは、今度インド行こうね、とかいう、実現されるんだかどうかだか分からない約束をして別れた。

それがだいたい19時半過ぎ。
それから近所の薬局へ行って、眠くならない風邪薬を購入。
それで、帰る、かと思いきや、松本といえば、もうひとり会っておきたい人がいる。

同じソフト部のひとつ下の後輩。OB会の事務局を押しつけてしまったまま、身動き取れなくなってる。それをなんとかしないと、私も引くに引けない。
それがなくても、会いたいけどね。

電話をしてみると、長野にいる、とのこと。
それだけなら、まぁ、同じ代の人と付き合ってるという話は聞いてたから、驚かないんだけど、連絡をとってないうちに、結婚してお腹に子供もいるとのこと。

じゃ行くよ、ってことになり、長野へ。
学生時代なら、国道19号を飛ばして、というところ、体力と時間のかね合いで、高速を飛ばす。

21時半ぐらいかな、長野着。
長野に着く頃には、さすがに日帰りは諦めてたけどね。
インターのところにある、セブンイレブンで後輩と待ち合わせ。
長野駅前近くにある、ホテルまで先導してもらい、部屋を取った後、これまたファミレスへ。

持ってきてもらった結婚式の写真を見せてもらって、後輩たちの近況なんかを聞いた。みんなそれなりに元気にやってるらしい。男子の後輩たちは、見た目はすっかりおじさんだったけど。

松本で友達に会った話をしたら、それはランサーにとってもよかったですね、って、さすがに分かってる。
ひとつ下の後輩たちには本当にお世話になったと思ってる。後輩に世話になったというのも、どんなもんかと思うけど、彼女たちには助けられた部分が大きい。”後輩”というよりも、”友人”に限りなく近い。彼女たちがどう思ってくれてるのかは分からないけど(もうひとり長野に同じ代の後輩がいるらしいんだけど、予定が合わず会えなかったのは、残念だった)。

結局OB会のことやら、なにやらで、3時過ぎまで話し込んだ。おかげで、なんとか事務局の業務も引き継いでいけそうな感じになった。
ただ、妊婦をそんな時間まで引っ張り回してしまって、申し訳なかったと、それだけは気がかりだけど。

その後輩にしろ、松本の友達にしろ、こんな突然にも関わらず、イヤな顔ひとつせず、会ってくれるというのは、非常にありがたい(もちろん、驚いてはいたみたいだけど)。私の大学時代もまんざら捨てたもんじゃなかったと思う。
後輩は、またひょっこり訪ねてきてくださいね、と言ってくれた。泣けてくる。友達は、千葉に来るって話だから、実現したらそのときに会えたらいいな、と思う。

そんなことで、今朝目が覚めたら10時過ぎててビックリ。

なんだかんだで、長野を出たのが11時ぐらい。
毎度、帰るのは好きじゃないだけど、今回ほど帰りたくないのも初めてだ。関越道で帰ってきたんだけど、途中のサービスエリアごとになんだかんだと休憩を取ってしまった。
最初のサービスエリアで野沢菜を買い、次のサービスエリアでトイレ休憩、友達が好きだといってたものを思い出し探したけど、見つからなかったので、その次のサービスエリアに立ち寄る。でもって、その次のサービスエリアで昼食(横川SA、峠の釜飯)、その次飲み物を買う、という感じ。

その間、今回のドライブは、とことん感傷に浸ってやる、というテーマのもと、BGMは最強の感傷アイテム。摩季さんのMD。
MD買ってすぐに、その頃までのドライブに向くような曲を集めて作ったやつ(ほぼバラードを抜いただけぐらいの感じ)。それを、いざというときには聞くために、後生大事に必ず入れてあるんだけど、それを聴きながら帰ってきたのね。最大の欠点はなぜか「空」が2回入ってて「あぁ」が入ってないってことなんだけど。
当然、学生時代に聴いてたやつも大量に入っていて、特に久々に聴くような、「ガンバルシカナイジャナイ!?」(「あぁ」のカップリング)とか「泣かないでよ」(「愛してます」のカップリング)あたりは、ダメだね。聴いてたら泣けてきた。

そういえば、たぶんランサーがなくて、松本の友達がいなかったら、摩季さんのファンになってなかったかもしれないんだよね。
ランサーが来たとき、その友達になんでもいいからテープ作ってと頼んだときに入ってたのが(CDをいっぱい持ってたんだよね)、「ら・ら・ら」と「Lovin' You」だった。たぶん、私が大黒摩季という名前を、ちゃんと意識したのはそのときだったんだよね。
当のその友達は、私が大黒摩季ファンであることを知らないような気がするんだけど。

ま、あれやこれやの感傷に浸りつつ、16時過ぎに帰ってきた。
車内の荷物を移動して、中古屋さんへ・・・の前に、せめて最後にきれいにしてやろうと思って、ガソリンスタンドへ。

思えば、世話らしい世話もしてやらず、ひたすら私のために走らせてきたんだよね。今さらながら、もうちょっと手をかけてやればよかったなぁなんて。
ガソリンスタンドへ向かう道すがら、もうちょっとだけ遠回り。

ガソリンスタンドで、バッテリーとオイルに問題あり、急に止まってしまう可能性がある、なんて言われて、最後まで故障らしい故障も起こさず、よく頑張ってくれたよねぇ、とまたしみじみ。

結局、中古車屋さんでの査定は0円。
それでも、引き取ってくれるってことだったので、お願いすることにした。
帰り道は、なぜかランサーに乗っけて送ってもらう。なんか複雑。トボトボ歩いて帰る方がよかった気もする。それから、契約成立の方に、ってワインまでもらった。0円なのに。

どうせなら、引き取れません、って言ってほしかった気もするなぁ。
半分乗りつぶす気でいたから。

実家に帰ることを決めた後でも、ランサーを手放すという意識もなく、ただ具体的に日程が迫ってきて、保険だ車検だっていうことになると、今住んでるところと実家のあたりの駐車場代の差とか、乗る頻度とか考えれば、手元に置いておくメリットがほとんどない。でもって、ランサーか、実家のシャリオかっていう話になれば、仕事に使う可能性のあるシャリオを残しておく、というのは、まぁ自明の話ってことになる。

仕方のない話。

なんだけどね・・・。
買い換えるんであれば、そんなんでもないんだろうけどね。
11年だもんなぁ。実家には車があるっていっても、自分のじゃないしなぁ。

そもそも、自分で買ったわけでもないんだけどね。

父親に何かを買ってもらった記憶ってないんだけどね、その父親が大学に入ってしばらくして、車がいるだろう、とか言い出してさ。ほとんど選択の余地なくランサーに決まってて、色だって、紺がいいって言ってたのに、なんだかんだとシルバーになり、ほとんど自分の意志なんか関係なかったんだよね。

車が来る前日、とんでもなく分不相応なことをしてるようなことがして、不安になってなかなか寝付けなかったのを覚えてる。

買って3日目ぐらいに、近所の川沿いの細い道で、対向車を避けようとしてガードレールで、車体に傷つけたこととか、1週目だか2週目だかには遠征で高速に乗って富山に行ったとか、変な道に入り込んで側溝に脱輪したとか、遠征で上越に行った帰り道、長野でファミレスに寄ったら、駐車場の側溝にはまりこんでJAFを呼んで、その後松本へ帰る山道で交通事故に遭遇して、1時間以上足止めを喰らってたら、たまたま同期の男子が通りかかり、先導してもらって白馬経由で帰ったとか・・・。

後輩たちと行って、その後無茶するきっかけになった北海道旅行とか、松本に遊びに行った帰りに、岐阜と名古屋を経由して帰ったとか、豊田まで摩季さんのライブを見に行ったとか、1泊2日で富山まで往復したとか、上越であった後輩のインカレを見に行って、なぜか長野の後輩の家に泊めてもらって、翌日また上越まで行って、その日のうちに東京に帰ってきたとか・・・

そりゃもう書き出せば、キリのないくらいいろんなとこ行った。

友達とだけじゃなくて、ひとりでどうしようもなくて海見に行ったりとか、運転しながらボロボロ泣いてたりとか、そんなこともあった。

最近はめっきり乗る機会も減ってしまったけど、それでもいざとなればいつでもどこかに行ける、という安心感みたいなのがあった。

まぁ、全部単なる感傷だけど。
ただ、実家に帰ること、ランサーを手放すこと、OB会について方を付けようとしてること、全部が一気に重なったことで、必要以上に感傷的になってるかもしれないねぇ。
これまで、きちんとした就職もしないできたから、あまり区切りもなくきたけど、これで本当の意味で学生時代が終わるのかなぁ。

・・・って、長すぎだろう。

そういえば、ランサーの中で最後に聴いた曲は「そして」(「熱くなれ」のカップリング)だった。
うちのウォークマンもよく分かってる。まぁ、そんなに思い入れのない曲は飛ばしていってたんだけどね。それでも、"shuffle"モードだからねぇ。

ひたすら長文になってしまって申し訳ない。

一番は、維持できなかったことが悔しいというか、情けないというか、そんなとこだと思う。

とにかく、お疲れ、それから、ありがとう。ってことだ。

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2006年09月25日 02:31に投稿されたエントリーのページです。

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