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火の鳥

ここ数日、東京は涼しい。
七分袖のシャツ1枚では、朝晩は寒いぐらい。
昨夜は、綿毛布で寝てたら、寒くて普通の毛布に変えた。

日々街中で暮らしていると忘れがちだけど、自然というのは本来優しいだけのものじゃないんだよね。地震もそうだし。

なんてことを思う。

日曜日から、手塚治虫さんの「火の鳥」を読んでる。
全部じゃないけど、家にあったものを順に。
きちんと読むのはこれが初めてなんだけど、さすがにおもしろい。
何十年にも渡って書いているので、手塚さん自身の考え方の変化もあるはずで、その象徴ともいえそうな、火の鳥の在り方も変わっている。
初期の頃の火の鳥は、特別な存在ではあっても、非常に人間くさい(鳥だけど)。それがだんだん、超越した存在になっていく。
それは永い時間生きて、人間の営みを見てきた結果なのかもしれない。

人は、どうして不老不死を求めるんだろうか。
誰よりも長く生き続けたい。
そういう欲求がいまいち分からない。
そりゃ、今死ぬか生きるかの瀬戸際に立たされれば、火の鳥の生き血でもすすって生き延びたいと思うかもしれない。
けど、死ねない、というのは辛いことだろうなぁ。
それでも、死なないことを求めるのは、今の人生に相当満足してるってことなんじゃないだろうか。
だいたい不老不死を求めて、あれこれ画策するのは、権力の頂点にいる者だ。いや、それはそうするだけの力があるからかもしれない。
死にたくない、老いたくない、というのは分かる。でも、死ねない、というのはやっぱりイヤだなぁ。

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2007年07月19日 01:08に投稿されたエントリーのページです。

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