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[5周年特別企画 16] 大黒摩季ファンとして

11月も今日で終わり。

摩季さんについては、書きやすいようで書きにくい部分もあり・・・

ってことで、今日のお題は

「大黒摩季ファンとして」(thanks to 治空さん)

最近の摩季さんは、コメントなんかを見ていると、充実して、非常に幸せそうな感じがするねぇ。
それはそれで、もちろん喜ばしいことなんだけど、ファンとして気になるのは、それが摩季さんの作るものにどう影響してくるのか、ってことなわけだ。

その前しばらくの間、ファンの立場から見てるだけでも結構いろんなことがあって、ということは、摩季さん本人からしてみると、もっといろんなことがあって、その中での気持ちの揺れ方は想像以上に大きかったと思う。
そんな中で、摩季さんが自分自身の曲について語るときに、私が「これぞ摩季さんだ」と思ってた”軸”が少しぶれてきてしまってるように感じた時期もあったんだけど、この前のアルバム「Happiness」では、回り回って元に戻ってきたような印象があったので、その点については、ホッとした。
その”軸”というのは、誰のために歌っているのか、何を歌っているのか、のスタンスで、それを表現する言葉が変わってきてるなと思ってたのね。
単に言い回しだけの問題かもしれないけど、心の中にある感情なり考えなりを言葉にするときに、何をどのように言うか、というのは、対象なり相手なりに対する姿勢を表すもので、つまり、その言葉が変化してきたというのは、姿勢が変わってきたということになると思う。
そういう意味でも摩季さんが揺れてるなぁと思ってたんだけど、それが何となく戻ってきてるなぁと。
たとえば、摩季さんのブログで、書かれてるこんな文章とかね。

「素」のまま、私が今に至るまでの「あの日あの時あの瞬間、何を思って何をした~」と綴ろうと思ったのです。 (M'DRIVE:「アルバム“HAPPINESS”発売日」より)

この、”これが私だ”的な発言が、しばらく影が薄くなってた気がしてたのね。
思うに、摩季さんてのは、小説家でいうと、完全なフィクションを書く人ではなくて、私小説を書くタイプなんだよね。SFとかミステリは絶対書かないみたいな。
でもって、その私小説について「これが私だ」と言ってもらうと、そこに共感した”読者”としては救われる部分もある。
そして、それは作者の側から見れば、その物語から読者が読み取った人物像、というものを自分に引きうけることでもあると思うんだよね。作品は何でもそうだけど、自分が意図したように、受け止めてくれるとは限らないでしょ。その受け止められ方の振り幅も含めて引きうけようって覚悟がないと、言えない気がするのね。
少なくとも私にはそう思えたし、その覚悟がすごいなぁと思ってたんだよね。
だから、そういう言葉が聞けなくなってしまうと、何となく不安になってくる部分もある。摩季さん、いったいどこ行くのさ、って。
ただ、その時期でも、その歌詞ではずっと”一人称”だったから、その辺は今の”揺れ”が落ち着けば戻るかなぁという感じはあったけどね。

そんなわけで、その種の揺れは、最近ではあんまり感じなくなったんだけど、個人的に不満なのは、歌詞に迷いがなくなりすぎてることかな。
なんていうか、私のテンションが摩季さんのテンションに追いついてない、っていう。
こっちはまだまだ迷いがありまくりなのにさぁ、なんだよ。とか、まぁ、すねてるだけなんだけど。

それと、摩季さんは、これから何を歌ってくんだろう、ってことなんだよね。
摩季さん自身も言ってたけど、「幸せになりたい」っていうことが大きなテーマだったわけで、実際幸せになったら、何歌えばいいんだろう、ってことには、当然なる。
ライブでは「結婚しても文句や不満はなくならないってことが分かったので」なんて言ってたけど、その文句や不満の内容が問題なのよね。
やっぱり、それは独り身の人間とは、また別種のものであるかもしれないわけで、摩季さんの歌が私小説的である以上、私の共感するポイントとはずれてくことはあり得るわけで。
というか、実際微妙にずれてると思う。
曲自体を好きか嫌いかと聞かれれば好きなんだけど、それは「自分の気持ちにぴったり」という感覚とは、また違うものなんだよね。
まぁ、その感覚が一番強かったのは聞き始めた頃で、今まで常にあったわけでもないし、今だって完全になくなったと思ってるわけでもないからさ。
何より、”大黒摩季”という人の本質が変わってないと思えるので、歌う内容によってファンじゃなくなるということは、あんまり考えてないね。あとは、ほんとに興味があって、「Happiness」でこれまでの総決算みたいな感じがあったので、んじゃ、次何歌うのさ、っていうのを見てる感じかな。

まぁ、摩季さんが思うように活動できて、それなりのペースで、CD出してライブやってくれれば、それで私は満足だね。
もちろん、その中身に関しては、摩季さんと私がそれぞれ違う方に変わっていけば、どっかでファンじゃなくなることもあるかもしれないけど、それはそれだからね。
それより、CD出してライブやって、っていうのが、なんか思うようにできなくなる事態の方がちょっと心配なんだよね。ファンとしては。
CDの売り上げが減ってたりとか、ライブのチケットが余ってたりとか、実際あるからね。それに対してファンのできることって、限られてるとは思うんだけど、私の場合、例え一人でも興味を持ってくれたらと思って、「独りごと」で書いてみたりね。地道すぎる気もしないでもないな・・・。

ってことで、

12月19日武道館ライブ
「大黒摩季2005年冬の大感謝祭 年忘れだヨ!!全員集合=3~全部みせますマキベスト~」
チケット絶賛発売中

要するに、まだ余ってるってわけだ。よろしう。

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コメント (2)

sally:

摩季ちゃんのスタンスが、どーなのかは知らないけれど、
もっとTVで顔売りしてもらいたい。
ちゃんと音楽番組で。
でないとどんどんコアな存在になってしまう気がする。
アーティスト的には
若造だったころにはできなかった自分のやりたい音楽ができるキャリアを手に入れて満足なのだろうが、
ファン(及び消費者)的にはニーズとは合わない気がする。
まぁ、なんとか今までファンでいるのだが
やはり売れていた頃の消費者はかなりの人数が去って行ってるだろう。
個人的な希望は
メディアの露出を増やし
タイアップなどの積極的売り込みをして
「大黒摩季」を知らない世代にも顔を売ってほしい。
そしてチャートに上がってほしい。
B’zがベストを出した。
おそらく爆発的なセールスをするだろう。
いまの「大黒摩季」にそんな力があるだろうか?・・・。
結婚(恋愛)に成功したからどうとかは
本人の問題であって消費者にはまったく関係の無い話だ。
価値観の変化もあるだろう。
でも、元々のファンは変化の成果が出ている楽曲でもうれしいが
やはり往年の「摩季節」に期待をしているにちがいない。というのは気のせいかなぁ?。
とにかく、ナニが言いたいかというと
昔は良かった(´‐`;)y-~~~なんて
歳を取った気持ちになるのである。

CON:

>sallyさん
セールスとか、面からみると、ファンとしてはやっぱりさびしいですよね。

ただ、昔のがよかったからといって、
元に戻れるものでもないしなぁ、なんて思いつつ、
声質とか、いろいろ変わっても、
まだファンでいるのはなんでだろうな、ってとこで、
書いたのがこのお題でした。

でも、摩季さん自身が
いろんな意味で落ち着いてきた感じがするので、
これからは、現状よりよくなる可能性は
あるんじゃないかと。
そのためにも、メディアの露出の仕方とか
プロモーションの部分とうまくリンクしてほしいですね。

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2005年11月30日 19:35に投稿されたエントリーのページです。

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