土曜日に『ゲド戦記』を見てきた。
なんていうか、いい評判をまったく聞かなかったので、かなり覚悟をして観てきたんだけど、覚悟ほどではなかったかな。
いや、評判のよくない理由は分かったけど。
とにかく長い原作を2時間に収めるのが無理なのは分かるけど、冒頭からあれやこれやなぞめいたシーンが展開されるのに、その解説はほとんどない。
登場人物はやけにしゃべるにも関わらず。
原作は読んでないけど、ファンタジーで重要なのは、その舞台設定だと思うんだよね。
そこがどんな世界で、どんな伝説や習わしがあるか、という。
そして、それに従って冒険するって言うのが王道だろうと。
その舞台設定がほとんど説明されてないんじゃ、物語に入り込みにくい。
そして、なぞめいて出された、諸々のシーンがそのまま残ってしまってる。
というか、最大の問題は、ゲド戦記なのに、ゲド戦ってなくない? ってことだな。
一緒に行った友達と出した結論は、あれは2時間のあらすじだと。
友達も私も、映画観ながら、原作読むかと思ってたことが判明。
さらに、あれは、長い物語の一部に違いないと言ったところが、大正解。昨日本屋で確認してきた。
少年、青年、壮年・・・とあって、初老ってのが、今回のお話だったらしい。
ゲドはこれまでさんざん戦ってきた後だったわけだ。
機会があれば、原作を読んでみよう。