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感情と行為

チワワを蹴り殺した男が逮捕されたんだとか。
逮捕された男については、どうでもいい。
どうでもいいというか、その行為について肯定するつもりはないし、だから、取り立てて言うこともない。
ただ、テレビを観てて、この男が動機について「怖かった」と供述したことに対するコメントに違和感があった。
2つの番組を観たんだけど、どちらの番組でも「怖いはずがない」という主旨だった。
あのね、この男は知らないよ。怖がってる様子はなかったという証言もあるようだし、その辺は何とも言えない。
でも、いくらチワワが小さかろうが、かわいかろうが、恐怖を感じることはあり得るわけで、それを全否定するのは、ちょっと違うんじゃないかなぁ。
なんらかの理由で、犬が怖いと感じる人にとって、どんなに小さかろうが”犬”なわけで、やっぱり怖いだろうと思う。
それを「怖いわけがない」とか「あり得ない」とか切り捨てられることが、その人にとって控えめに言っても、気持ちのいいものじゃない。
それに、そうやって人に否定され続けることが、さらに犬を気持ち的に遠ざける一因にだってなり得るような気がする。

感情と行為は、分けて考えた方がいいんじゃないんだろうかと思うんだよね。
怖いから犬を蹴り殺した、という場合、(怖い、というのが事実だとして)否定するべきなのは、「蹴り殺した」という行為であって、「怖い」という感情じゃない。

きっとね、そういうことぐらい、分かってると思うんだよ。
「怖いはずがない」と言ってた人たちも。
けど、なんか、こと動物に関することって、過剰な気がするんだよね。最近。

ちょっと前の「崖っぷち犬」とか。
あれ、生放送で中継してたけど、そこまでする必要があるのか? と。
でもって、引き取り手が殺到したんでしょ。
みなさん、おやさしいことで、と皮肉混じりに思ってしまう私は、きっと冷たいんだろうなぁ。
あの犬、引き取ってくれた飼い主のところから逃げ出したんだっけか?

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2008年07月17日 01:36に投稿されたエントリーのページです。

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