今日は少しだけ校正があったけど、それ以外はのんびりと過ごした。
で、本を読んだ。
1冊読み切ったということで、昨日の分と合わせて、読了メモ。
昨日読了したのが「護憲派の一分」(土井たか子、佐高信/角川oneテーマ21(新書)/憲法)。
タイトルがちょっといかがなものかって感じだけど、一度変えたら元に戻せない、っていうのはそうだと思う。戦争をしない理由は一つでも多い方がいいんじゃないのかな。
と、今日読んだのが、「向日葵の咲かない夏」(道尾秀介/新潮文庫/ミステリー)。
重い作品だった。人の脆さとか、それゆえの残酷さとかがつまった物語。
主人公の少年ミチオの母のミチオに対する態度なんか、ほんとに辛い。
学校を休んだ同級生のS君が自宅で首をつってるのを、荷物を届けたミチオが発見する。ところが、その知らせを聞いて担任と警察官が駆けつけると死体はなかった。1週間後、あるものに生まれ変わったS君が自分は殺されたと言う。その犯人を追いつめるべく、9歳のミチオと3歳なのにえらく大人びた妹のミカと“3人”で立ち向かう。
というような話なんだけど、最初から最後まで重い。
いろいろとトリッキーな設定を一気に読ませる力はすごいし、作品としてよくできてると思うんだけど、読み終わったときにはかなり消耗してた。ほんと疲れた。
事件そのものは答えがあるんだけど、ミチオの“世界”についての答えはない。
私の感想を言えば、ミチオが大人になったときこの一連の出来事をどう受けとめるんだろうということかな。
ということで、3月1日より、4冊読了。
かなりスローペースだな。