学習能力がないらしく、終電に乗り遅れる。
きっと数分で終わるに違いないと思った、ファイルの書き出しが10分ぐらいかかったもんで、終わったらちょうど終電の時間だった。
でも、土曜日にタクシーに乗ったばっかり。さすがにタクシーには乗れない。
で、ここで、そういえばうちからやや遠目の駅に行く、もうひとつの路線があった(本当の終電で途中の駅まで行くよりは近い)と思い出すが、そのとき目に入ったのが、チャリ。正式名称、自転車。
うちの事務所の中に鎮座めされてる、おんぼろチャリ。
・・・これに乗って帰れば、タダじゃん。
しかし、日曜日には左足がふたたび悪化して歩くのも辛いくらいだったのが、1日して痛みが和らぎ、さらに整骨院で治療してもらってだいぶ軽くなったばっかり。
しかも、朝には下がっていたけど、昨日は熱っぽかったんだった。
ここで登場するのが悪魔のささやきってやつで。
でも、捻挫したばっかりの頃、試しに自転車乗ってみたら、歩くより楽だったじゃん。
1時間がんばればつくよ。
一瞬のためらいのあと、あっさり悪魔の勝ち。
ただし、難関が2ヵ所予想された。荒川と江戸川にかかる2つの橋。
これは強敵だ。
まぁ、いざとなったら、途中の駅に乗り捨ててくさ、と結局引き留められず。
そして、30分ほど走り、第一の関門の橋に到着。
・・・そしたら、ほんとの関門だった。
おまわりさんが数人、近づいてくる。
ライトつけてくださいね。
あ・・・ライトの存在をすっかり忘れてた。
すみません、つけます。
防犯登録確認させてください。
はい、と答えつつ、イヤな予感。この自転車、もともと誰のか知らない。
・・・やっぱり登録が切れてる。
会社のでして、登録が誰か分かりません。
終電に乗り遅れました。
会社の名前ですか・・社長ですか・・・
聞かれたことに包み隠さず答えたあげく、
お父さんに電話して、誰のか確認してください。
・・・・マジですか。
仕方なく電話。
もとうちにいた人のお兄さんだかおねえさんだかにもらったらしい。
結局、その登録の人に確認して、もし違っていたらまた連絡します、ってことに。
いや、連絡ったって、私はしゃべった以上のことは何もしらんよ。
それとも何かい、たかがおんぼろ自転車1台のために、もとうちにいた人や、その兄弟に事情聴取でもするのか。
もしそうなら、そのみなさんには大変ご迷惑ではあるけれど、ぜひ最後まで見届けてみたいもんだ。
だって、そこまでやってくれるなら、それはそれでありがたい。
でもさぁ、そのわりには私の自転車、何台か盗られてるんだけど、1台も返ってきてないぞ、とそんなこともちょっぴりよぎる。
それに、車のガラス割られて荒らされたときの犯人も捕まってないじゃん。なんてことも思い出した。
まぁ、お巡りさんたちの感じも悪くなかったので、良しとしよう。
しかし、1点だけ納得のいかないことが・・・。
そうやって調べる調べないの差が、ライトつけてるかつけてないかだけってのはどうなのよ。
調べるんだったら、全部調べようよ。
なんだかんだで30分ほど足止め。
家に着いたのは、1時半過ぎ。
教訓。
夜自転車に乗るときは、ライトをつけましょう。
自転車の防犯登録はしっかりしましょう。
防犯登録の主が分からない自転車に、夜中乗るのはやめましょう。
というか、無茶はやめましょう。
終電というものを学習しましょう。