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国民投票法案

国民投票法案が衆議院を通過した。
参議院を憲法記念日、つまり来月の3日までに通過させたいらしい。
こんな大事な法案を、期限ありきで通そうとすること自体が信じられないけど、現状の議席数から言えば、野党がどんなに頑張ったとしても、最終的には通過させられてしまうんだろう。

つまり、これで改憲への準備がひとつ整ったことになる。

この法案、詳しいことはよく分からないけど、ざっと聞いた限り、一番問題なのは、”有効投票数の過半数”の賛成で改憲できるということじゃないかと思う。

朝の番組で、たとえば50%の投票率だったら25%の賛成で改憲できると言ってたけど、そうじゃなくて、有効投票数の過半数なんだから、実際はもっと低くなるんじゃないか。
現時点で判断できないから白紙投票とかしても、批判票にすらならないってことだ。

しかも私の記憶に間違いがなければ、最低投票率の規定がない。つまり、仮に投票率10%で、その過半数ギリギリ、たとえば有権者全体の5.1%の賛成とかでも、改憲されてしまう、ということだ。
たしか、憲法には”国民の過半数”とあったはず。それが、国民の過半数に値するのか?

改憲が絶対的にいけないことだとは思わない。
けど、憲法9条を改訂するというなら、絶対に反対だ。
理由はひとつ。戦争なんかしたくないからだ。
戦争をしない理由はひとつでも多い方がいい。
一度”戦争放棄”を放棄したら、二度と元には戻れない。
うちらは、戦争を知らない世代だ。
生まれたときから平和で、それなりに豊かな社会で暮らしてきた。
人と人とが殺し合う、とか、明日殺されるかもしれない、とか、そういう状況を知らない。
だから戦争をするということの意味について、もっと考えなくちゃいけないと思う。
そうしないと、自分たちの子どもの世代を戦争に送り出すことになる可能性だってある。

そもそも、現行憲法のもとでだって、自衛のために戦うことはできるという話だ。
そのために、小型なら核兵器だって持てるなんて話まである。
だったら、改訂する必要がどこにあるんだろう。

しっかり考えて、どうなるか見極めないといけない問題だ。

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2007年04月14日 02:19に投稿されたエントリーのページです。

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